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この記事の趣旨
第55話 「 腸活ー脂質改善編 第七話 」
前回、前々回と二回にわたって
絶対に口にしないで頂きたい危険な油。
トランス脂肪酸について詳しく見ました。
そして、口にしないで頂きたい油は
トランス脂肪酸以外に
もう一つあるのですが・・・
その話に入る前に
知っておいて欲しいことがあるのです。
あなたには、常に痛む関節がある。
口内炎が頻繁に起こる。
吹き出物や肌荒れが直らない。
このような症状がないでしょうか?
症状って大げさな!
そんなこと
誰にだってあるでしょう?
・・・と思われるかも知れませんが
これはあなたの体内で、ボヤが起きているような状態で
放置しておけば将来、大火事になるかもしれない・・・
そんな危険な状態なのです。
今回はこの「 長引く痛み 」が起きる原因・・・
「 慢性炎症 」について深掘りしてみましょう。
この薬良く効くって
聞いたけど
全くダメね。
ニキビ治んないわ💢


春陽それ・・・
もっと根深い問題が
潜んでいるかもしれないよ?
な・・・何よ!
なんだか怖いわね。


今回は
慢性炎症について
見ていこう!!
目次
炎症とは?:炎症には2つの種類がある!

急性炎症とは?
怪我をすると傷口の周りが赤くなって熱を持ち、腫れたり。
風邪を引くと熱が出て喉が真っ赤に腫れ上がったり。
怪我や病気により、痛みとともに、このような炎症症状が現れることがありますが、これらは通常は数日から1週間程度でおさまります。
これらの炎症は、体内に侵入した異物や細菌などを、白血球が攻撃する際、さらに多くの白血球を呼び寄せるために放出する「 炎症性サイトカイン 」という物質によって引き起されています。

異物や細菌などの排除が完了すると、白血球からの炎症サイトカインの放出は止まり、熱や腫れといった症状は改善し治るのです。
このように怪我や病気によって引き起される、一時的な炎症症状を「 急性炎症 」と言います。
慢性炎症とは?
一方、一週間経っても治らないどころか、数ヶ月~数年と、長期間続く炎症のことを「 慢性炎症 」と言います。
慢性炎症は、怪我や感染などの外的要因で始まるのではなく、最初は自覚症状もなく始まり、体内でじわじわと進行し、ある日突然、原因不明の関節痛などとして表面化し、長期間にわたって、痛みが続きます。
この慢性炎症が引き起される理由は大きく分けて二つあると考えられます。
慢性炎症を引き起す要因2つ
- 肥満
- 活性酸素
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
慢性炎症の原因1:肥満

脂肪細胞は、細胞内に「 中性脂肪( トリグリセリド )」を蓄えることで、元のサイズの数倍!にまで肥大することができる特殊な細胞です。
さらに脂肪細胞は限界まで肥大すると、細胞分裂により、脂肪細胞自体の数も、増やすことができます。
このように私達はエネルギー源( 中性脂肪 )を、ほぼ際限なく体内に蓄えることができるシステムを持っているため、肥満が起こるのですが、この肥満こそが慢性炎症の原因となっているのです。
詳しく見ていきましょう。
肥満で慢性炎症が起きる仕組み
肥大し過ぎた脂肪細胞は、マクロファージ( 白血球の一種 )に異物として認識され攻撃を受けます。
そのため肥満した体内では、常に脂肪細胞に対して白血球による攻撃が行われ「 炎症性サイトカイン 」が放出されることで、さらに新たな白血球が集まり、際限なく白血球による脂肪細胞への攻撃が続いてしまう・・・といったことが起きています。
あなたがまだ「 痛み 」として認識していなくとも、肥満しているだけで、常にあなたの体内では、じんわりと「 炎症 」が起きているのです。

さらに、肥大した脂肪細胞は、なんとか正常な状態に戻ろうと、常に蓄えた中性脂肪を分解して「 遊離脂肪酸 」という物質を放出しています。
「 遊離脂肪酸 」は細胞内でエネルギー源として使われますが、過剰に体内にあると、全身で炎症を引き起こす原因物質です。
あなたが今、肥満しているのであれば、生活習慣を改善しない限り「 脂肪細胞の肥大化→炎症物質の増加→遊離脂肪酸の増加→炎症の増加 」というループから逃れられず、体内ではじわじわと慢性炎症が進行することになるのです。
慢性炎症を放置していると・・・
慢性炎症はまず、肌荒れや長引く口内炎といった軽い症状で表面化し、慢性的な痛みを伴う関節痛などに発展します。
でも所詮関節痛でしょ?と思われたあなた!
慢性炎症が関節で起きれば関節痛ですが、慢性炎症は全身の細胞で起きるのです。
そして全身の細胞の劣化、老化を引き起します。
それが、目で起きたら?血管でおきたら?腎臓で起きたら?脳でおきたら??
白内障や心血管疾患、腎不全やアルツハイマー・・・などなど
あなたの治らない口内炎や、慢性的な肌荒れ、軽い関節痛などを軽視して放置していると、万病の元になる可能性があるのです。

吹き出物って
単に皮膚の表面の問題
だけじゃないんだ。
毛穴を殺菌する
薬が効かないことが
あるのは当然さ。
私まだ20代前半よ!
吹き出物って言わないで。
ニキビよ!!💢


そ・・・そこ??
慢性炎症の原因2:活性酸素

吹き出物が治らないのは「 チョコレート 」の食べ過ぎが原因だ!( ←※ )と聞いて控えてみたり。
高価な洗顔を使ってみたり、ニキビに効く薬を試してみても、一向に治らない。
そんなときは、体内で痛みもなくじわじわ進行している慢性炎症が原因かもしれない!
そしてそれを放置しておくのは危険だ!!
ということは、なんとなく分かっていただけたと思いますが、この慢性炎症を引き起す原因は肥満だけではありません。
肥満していなくとも起きる、もう一つの、慢性炎症の原因「 活性酸素 」について詳しく見てみましょう。
※ チョコレート自体に、吹き出物の原因となるものは含まれていませんが、チョコレートの口溶けをなめらかにする為に加えられた油が、トランス脂肪酸などの質の悪いものであれば、食べ過ぎることで、慢性炎症の原因の一つとなることは考えられます。
活性酸素って一体何?
私達は、細胞内のミトコンドリアという機関で、酸素とブドウ糖、もしくは脂肪酸を燃焼させ、エネルギーを作り出しています。
このとき体内に取り込んだ酸素の、2~3%は不完全燃焼をおこし「 活性酸素 」というものを生み出しています。
通常、酸素原子は陽子(+)8個と、電子(-)8個で対となり、プラスとマイナスのバランスが取れているのですが、活性酸素は、電子が1個欠け、陽子8個と電子7個で、プラスとマイナスのバランスが崩れた状態で存在しています。
活性酸素は、このアンバランスな状態を安定させようと、他の原子や分子から、電子を奪い安定した「 酸素 」へ戻るのですが、この時電子を奪われた相手は、ダメージを受けてしまうのです。
この仕組みを利用して、活性酸素は体内に侵入した「 細菌の細胞 」から電子を奪うことで細菌の働きを止め破壊する。
というメカニズムで殺菌してくれています。
このように適度な量の活性酸素は免疫力を高める効果があり、体にとって有益な働きをしてくれているのですが。
あまりにも沢山の活性酸素が体内にあると・・・問題がおきるのです。
活性酸素で慢性炎症がおきる仕組み
なんと!活性酸素は、体内に侵入した細菌だけでなく、なんと自分自身の体の細胞からも、電子を奪ってしまうのです。
活性酸素に電子を奪われた細胞は、足りない電子を隣の細胞から奪います。
その細胞は、さらにその隣の細胞から電子を・・・
といった風にドミノ式に細胞のダメージが起き続けている。
この状態を「 酸化ストレス反応 」と呼び、これは体の細胞が劣化して、体が錆びているような状態です。
そしてこの酸化ストレス反応こそ、慢性炎症の原因なのです。
常に痛い関節がある。
口内炎が頻繁に起きる。
吹き出物が直らない。
といった症状は体の酸化ストレス反応が継続していて、慢性炎症が起きている状態です。
そしてこの慢性炎症による症状を、大した問題ではない!
と放置していると・・・
細胞膜が劣化して、肌荒れや老化の原因となるだけでなく、細胞の内部にまで酸化ストレス反応が広まり、細胞の機能を損なったり、DNAに損傷を与えたり・・・といったことが全身の細胞で起きるのです。
例えば慢性炎症が、脳で起きれば認知能力の低下が。
腎臓でおきれば腎機機能の低下が。
血管でおきれば動脈硬化が。
肌で起きれば、肌の老化が進むと考えられています。
なんと慢性炎症はアルツハイマーや、腎不全、心筋梗塞、脳卒中、癌など、様々な病気の原因となっているのです。
このように活性酸素が体内に多ければ多いほど、体内の細胞は、強い酸化ストレスにさらされ、
そして慢性炎症により細胞の劣化( 老化 )を起こし、ひいては命に関わる重篤な病気の引き金となるのです。
活性酸素は酸化脂質を生み出し、慢性炎症を拡大する!?
また活性酸素は、細菌や体内の細胞だけでなく、体内にある、ありとあらゆる物から電子を奪い、酸化させます。
例えば、血中の脂質やコレステロールも、活性酸素によって、酸化脂質や、酸化コレステロールへ変えられます。
これらの酸化した脂質は、体内で重大な問題を引き起こします。
酸化脂質は血液に乗って全身の細胞へ運ばれ、活性酸素と同じように働き、いたるところで酸化ストレス反応を引き起し、細胞膜、タンパク質、DNA、などに対してダメージを与えます。
また、血管内に余った「 コレステロール 」は、活性酸素や酸化脂質により「 酸化コレステロール 」へ変えられます。
コレステロール自体は、体にとって必要な物なので、免疫細胞から攻撃を受けることはないのですが、酸化コレステロールは異物とみなされ、白血球の一種マクロファージによって取り込まれる・・・貪食という処理が始まります。
マクロファージは容量一杯まで酸化コレステロールを貪食したら活動を止めて、血管の壁の内側に入り込みます。
血管の壁はこれにより、だんだんと堅くなり、内径も狭くなり、血の巡りが悪くなる・・・この状態が動脈硬化です。
この血管が狭くなった場所( プラーク )に血栓ができて詰まったり、堅くもろくなった血管が破れて大出血したり・・・
これらが脳や心臓で起きると、脳梗塞、心筋梗塞、脳出血、くも膜下出血と呼ばれ、最悪、死に至ることがあるのです。
動脈硬化を防ぐには、血管内にLDLコレステロールが余らないようにするとともに、コレステロールを酸化させる活性酸素を増やさないことも非常に重要なのです
LDLコレステロール値を下げる方法は
こちらの記事からどうぞ。
【 関連投稿:「 コレステロール 」はダイエットと健康の敵?それとも味方?】
過剰な活性酸素は
体を酸化させたり
酸化脂質を作り出したりする。
そして酸化脂質も体を酸化させる。
ってことかしら?


そういうこと!
活性酸素や
それによって出来た酸化脂質は
体を錆びさせる。
そしてそれは万病の元ってことだね。
これはヤバいわね・・・
どうすれば良いの?


それは
次回詳しく
見て行こう♪
今回の記事のまとめ
体の一部がずっと痛い。
吹き出物や口内炎がずっと治らない。
といった長期間にわたって継続する軽い炎症。
これを慢性炎症と言います。
慢性炎症の症状は我慢しようと思えば出来る。
病院へ行く程でもない。
といった軽微なものが多く、軽視しがちですが、これを放置していると
将来、重大な病気を招いてしまうかもしれない危険な兆候なのです。
慢性炎症が何故起こるのかと言うと
まず一つは「 肥満 」が原因で起こります。
肥大した脂肪細胞は、免疫細胞から異物として攻撃され続け
あなたが痩せ無い限り、炎症反応が起き続けるのです。
もう一つは
体内に取り込まれた酸素の2~3%が
不完全燃焼のような状態で発生する「 活性酸素 」によって引き起される 
「 酸化ストレス反応 」によるもの。
活性酸素は電子が一個かけた状態で存在していて
他の物質から電子を奪うことで、相手にダメージを与えます。
この作用により通常、体内に侵入した細菌などを攻撃して免疫を高めてくれているのですが
これが体内に大量にあると、自分自身の細胞まで傷つけてしまうのです。
慢性炎症を抑えるには
ダイエットと活性酸素を減らす。
この二つが有効だ!
といった内容でした。
次回は慢性炎症を防ぐために
活性酸素の発生を減らす方法を
見ていきましょう!
お楽しみに♪
 
		
	
